みずの備忘録

どこかの国公立大の理学部生。ジオがすき。いきものも好き。

ジョジョの奇妙な冒険 第3巻

何とか不安定ながらも退院した。入院中に読めた本は2冊だった。

 

退院した今、続きの3巻を読む。

 

前回はこちらから

ジョジョの奇妙な冒険 第2巻 - みずの備忘録

 

冒頭:切り裂きジャックとディオ

場所はロンドン、切り裂きジャックが女性を殺すシーンから始まる。東洋の売人に車椅子を押されつつ、それを偶見つけたディオは切り裂きジャックに「素晴らしい力を与えてやる、今以上の快楽を手にできるぞ……悩みはもう何も無い」と呟く。

ジャック・ザ・リパー この殺人鬼はある日をさかいに犯罪をピタリとやめ……謎の彼方にきえる……

の一文で冒頭は終わる。

 

ツェペリ男爵とジョジョの出会い

エリナと散歩していたジョジョに付きまとう人物。彼は「よく生き残れたものだ あの「石仮面」の力から だが生きてるぞ 「石仮面」の男も!!」と叫ぶと共にジョジョのみぞおちに拳を入れる。

不思議なことに、複雑骨折していたジョジョの腕はすっかり治ってしまう。

不思議がるジョジョにツェペリは「君の呼吸が痛みを消したのだよ……そしてわたしは味方だ ジョナサン君」と答える。

ツェペリは「呼吸」が起こすエネルギー……つまり「仙道」を見せるため、水の中に立ち、呼吸法により波紋を起こした。

驚くジョジョにツェペリは

「石仮面を破壊するためにッ!石仮面を被った者を倒すためにッ!そのためにこの「仙道」を研究し体得したのだ」

「君はもうすでに「石仮面」と戦う運命にあるッ!この「仙道」を体得し学ばなければならんッ!さもないと死ぬッ!君もこのの全人類もッ!!」

と豪語する。

 

ツェペリの過去

ツェペリは学者の家に生まれ、ある時父親の遺跡発掘隊に参加した。メキシコのアステカ地下遺跡に行った際、ツェペリが石仮面を発掘する。その帰路の船の上で、石仮面を被った男が船上の人々を皆殺しにしようとする。

最後に生き残ったツェペリは、海に逃げたが、石仮面に追いかけられる。その時、朝日が出てきて顔を見たところ、ツェペリの父親だった。陽の光が強くなり、ツェペリの父は気化してツェペリは生き延びる。

 

ツェペリの過去を知ったジョジョは、自分と似ていることを知り、波紋の使い方を教えて欲しいとツェペリに頼み、ツェペリも快諾する。

 

呪われた町への道中にて

トンネル1本でしか繋がっていない、閉ざされた町にディオが潜んでいると聞きつけたジョジョ達は、町に向かう。

 

トンネルに入り暫く進んだところで、馬車に乗ったジョジョ達はゾンビ化した切り裂きジャックに襲われる。

ツェペリはワインを片手に波紋カッターで切り裂きジャックのナイフを受け止める。(*1)

自分が劣勢とみて、壁の抜け穴に逃げ込んでジョジョ達を誘い出した(元)切り裂きジャックを見てツェペリは、

グラスの中のワインをこぼさずに1人で切り裂きジャックのゾンビを倒してこい、さもなければ見捨てる

ジョジョに告げる。

 

明かりをけし、切り裂きジャックをさがすジョジョは、ワインの波紋をみて

このワインは波紋探知機だッ!

ふるえるぞハート!

燃え尽きるほどヒート!

そこだァーッ!吸血ゾンビッ!!

と波紋で攻撃をし切り裂きジャックのゾンビを倒す。

 

罠への招待

トンネルを出た一行。するとそこに、少年が不意打ちでツェペリのカバンを盗む。

ツェペリとジョジョは波紋を使って少年を捕まえカバンを取り返すが、少年の様子がおかしい事に気がつく。

少年は催眠術を掛けられていたのだ。と、そこで地面から大量の手が出てきて(正体は騎士のゾンビ)、崖の上にディオが現れる。

時間は夕暮れ時。ディオは地形といい時間と言い自分に都合のいい所を選んだのだ。

 

ディオは

この腹のキズを癒せばジョジョのやつに付けられた火事での負傷は全て完治する!

と叫ぶ。それを聞いたツェペリは

きさま…いったい何人の生命(いのち)をその傷のために吸い取った!?

と恐れおののく。それに対しディオはあの有名なセリフ、

おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?

と答える。ツェペリはおののきと怒りに震えた顔をする。

f:id:mizu_rainforest:20230405171448j:image

https://www.underwater-festival.com/mgt00001/ より

 

闘いを始める、ディオとツェペリ。

既にツェペリのエネルギーは血液の流れがミソであることを掴んでいたディオは、仮面の力でツェペリの血液を凍らせる。

押されるツェペリ。トドメを刺そうとするディオをジョジョが止める。

ツェペリとジョジョは力を合わせてディオを倒そうとするが、ディオは血液を凍らせて2人を負傷・吹き飛ばす。

自分が出るまでもないと悟ったディオは、タルカスと黒騎士ブラフォードを呼び出す。

2人の正体は、16世紀エリザベス一世の暗殺を企てて斬首の刑に処せられたメアリー・シチュアートに仕えた男達の墓を暴いて甦らせた亡者であった。

腕の血液が凍って動けないツェペリに、スピードワゴン

溶かせばいいんだな!

その凍った腕をよォ!

と自らの胸にツェペリの腕を当てて腕を解かした。

スピードワゴンの勇気にツェペリは感動する(これまたいいシーン!)

 

ジョジョはタルカス達が巻き付かせて血を奪った髪の毛を焼き切り、タルカス達とどう闘うか!?という所で第3巻は終わりである。

 

*1…この時のスピードワゴンの顔が面白い。スピードワゴン、かなりいいキャラをしていて巻が進むにつれどんどん好きになっていく。

f:id:mizu_rainforest:20230405173302j:image