みずの備忘録

どこかの国公立大の理学部生。ジオがすき。いきものも好き。

あなたは将来何がやりたいの??

博物館の先生に言われた。

「この業界くるなら相当の覚悟必要。あと、地質と骨の知識がない学生は取らないから。」

何となくそう言われるという想像はしていたが、やはりきついものがあった。

 

ほんとに化石についてやりたいのか思い悩んだ。

先生に以前、本気でやりたいなら地学科のある理学部に編入すべきと言われた。でも、私は編入を諦めた。病気のこと、学校の課題と並行して編入の勉強をするのはきついこと、自分の学力や体力や精神力を鑑みて成功する可能性は低いこと、そこまでやる勇気がないこと、なんやかんや今の大学に1年もいたら愛着が湧いてしまったこと、色んな理由がある。

そもそも、私の興味は「生き物進化や形態の変遷」なので別に古生物に拘る必要はなく、現生の生き物でも構わない。

また、この業界に骨を埋める覚悟あるのかは正直分からない。古生物の研究者になってやる!みたいな思いもそんなに無い。なれたらいいなあくらいの気持ちである。

私のTwitterのフォロー層が博物館や大学の先生だったり、大学院生だったりする所為もあるが、やはりそういう人々を見ていて自分の学力の足りなさや熱意の弱さを感じることはある。

その意味では、自分の学問に対する本気度は低いのかもしれない。

 

親友にこのことを話した。

間違いや課題点などをハッキリ言う人なので話すには適任だと思った。驚いたことに

「自分から教授とか偉い人に連絡とったり、独学や輪読ってなかなかできることじゃないと思う。俺だってやりたいって言いながらも、実はどうでもよくてやってないことなんていっぱいある。自分から動いてるってことは本気なんじゃないかな」「お前見直したよ。ほんとにその分野が好きなんだな。もうアイデンティティじゃん。できる限り応援したい」と言ってくれた。

 

アイデンティティ

 

そうなのかもしれない。

 

私はその他に、将来やりたいことや目標や大事なものは特にない。特段結婚・恋愛願望もない。お金は勿論あった方がいいが、生活できるレベルで充分だ。他にやりたい仕事がある訳でもないし、欲しいものもない。やりたいこともない。

このまま諦めて今の大学卒業して就職しても、多分自分にあまり合う気がしないし、心が死んでくだけのような気がする。

 

生きたい理由がない、と言えばメンヘラになってしまうが実際そのような感じである。

希死念慮が酷いだけかもしれないのは否めないが、このまま大学出て、趣味も職業もとりわけやりたいことないのに働いて、死んでいくんだろうな、と思うと絶望的な気持ちになる。そうなるくらいならさっさと死にたいと思う。

 

裏を返せば、今唯一自分が前向きにやりたいと思えるのはこの分野しかないのだ。それがアイデンティティになっているのは脆いかもしれないけど、でも今諦めたら絶対後悔する気がする。それこそ一生逃げた自分を呪い続けると思う。

 

 

親友に言われた。「今の日本だったら生活の心配そこまでないから。特に一人暮らしなら。時給900円で週40時間働いたら月14万稼げる。なんとかなる。それに大抵何とかなるから。」

それもそうだなあ。

 

諦めるつもりはない。余計そう思った。ただ、やっていけるか、挫折した時どうなるか怖い。