《力を尽して狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者おおし。生命にいたる門は狭く、その路は細く、之を見いだすものすくなし》
はろ。
今回はスマホから投稿してみた。機能制限あるようだ。使い方よく分からない。
私はあまり古典文学は読まないタチではあるが、友達と輪読することになった影響で読むことになった。
最近気に入ってるブックカフェにて、狭き門読了
— 水綺⋆☽︎*゚ (@mizu_rainforest) 2020年11月27日
私はキリスト教徒ではないので、登場人物の気持ちを察することはあまりできなかった。なので今度読んだことある友達に意見聞いてみる。
気が向いたらネットで書評でもググるか。 pic.twitter.com/CQUH9K0NSd
🐾概要
狭き門は1909年に発表されたジッドの代表作だ。
一言で言うと狭き門は恋愛小説だ。語り手であるジェロームと、その従姉のアリサが主な主人公だ。幼い頃から2人はお互いを深く愛し合っており、ジェロームはアリサに結婚話を持ちかけようとするが、アリサはキリスト教の信仰のために結ばれようとはしない。2人は信仰と結婚して幸せになることの狭間で葛藤する。最終的にアリサは病気で亡くなってしまった。アリサの日記が遺されており、そこにはどれだけジェロームを深く愛しているかや信仰と愛との葛藤が書かれていた。それを読んだジェロームは一生誰とも結婚しないと決める…というのがざっくりした概要である。
🐾感想
正直な感想を言うと「難しい」だった。キリスト教を信仰している人間なら、ジェロームを愛しているのにも関わらず敢えて彼を突き放すような行動をとったアリサを理解出来るのかもしれないが、私はキリスト教信者ではないしちゃんと理解出来なかった。
その上での私の意見や感想を述べる。(間違ってるかもしれないけど…💦)
アリサとジェロームはほぼ遠距離恋愛のような状態であり、しょっちゅう手紙のやり取りをしていた。最初こそ手紙のやり取りは順調だったが、途中から2人の考え方にすれ違いが生じてくる。アリサは神に近づく為には、ジェロームとの愛は障壁になると考えるようになっていったように思えた。一方、ジェロームはアリサ無しの人生は考えられない、徳を積むのはアリサと一緒になる為だと思っているようだった。
私が読みとれたのはこの程度だった。(文学的素養のNASA…)
これを伝えると友達は更にこれに言及してくれました。
最初はジェロームもアリサも、2人で一緒になることを望んでいたしそうなろうとしていた。しかしアリサは、恋によって満ち足りた気持ちが絶望に変わり、自分が他の幸福のために生きているのだと確信するようになった。そして愛は徳を積むことへの妨げにしかならないことに気がついた。
「わたしたちは、幸福になるために生れてきたのではないんですわ」
「神さまを得ようと思ったら、誰でもひとりでなくてはいけないのよ」
そしてジェロームと二人で並んで歩くには狭すぎる門に一人で入ることを決意したのだ。
🐾狭き門を読んで
アリサの日記の記述でとにかく、ジェロームへの愛を感じられた。愛しているが故に自分からジェロームを遠ざけようとする、そういうことはなかなかできるものでは無いと思う。
また、とても印象深かったシーンを書かせていただきたい。
アリサがジェロームと最後に会った時(その時点で病気で体が弱っていた模様、アリサは死期を悟っていたのかもしれない)
アリサは、自分がこの上もなくジェロームを愛していたことを覚えておいてほしいと言って、アメジストの首飾りをジェロームに渡し、誰かと結婚して娘が生まれたら首にかけてほしいと頼んだ。また、娘にアリサの名前を付けてくれと頼んだ。
ジェロームは結婚する相手はアリサ以外にありえないと、それを断る。
本を読み終わってからこのシーンを思い返すと、これはジェロームと一緒になれないアリサのせめてもの願望だったのだろうか、と悲しくなった。
とにかく儚くて純粋な恋愛の話だった。何年後か経って読み返したらまた新しい発見があるかもしれない。また是非読みたいと思う。