少しづつ、読んだ本や好きな本を紹介していこうと思う。 今回紹介したい本は『火の賜物 ヒトは料理で進化した』だ。
この本は、私が生き物の進化や骨により興味をもつきっかけになった思い入れの深い本。
最初に読んだのは、中三くらいの時に図書館でたまたま見つけて面白そう、と手に取ったからだ。それからちょくちょく図書館でまた借りることを繰り返していたのだが、この前運命的な出会いを果たして今手元にこの本がある。
どういうことかというと、ご縁があって教授から、地学関係の本や標本をいただくことになったのだが、そのとき先生が見せて下さった蔵書のなかにこの本があったのだ。
「この本、すごく影響もらったんですよね」と伝えると
「ああ、以前論文書いたときに参考にしたんだよね。でもその論文リジェクトされたから癪だしあげる(笑)」
と仰って私の手元に来ることになったのだ。ありがたいし、運命的な出会いだなと勝手に思っている。その教授からいただいた本は面白そうなものが多いし、読み進めたらまたここに書いていこうと思う。
話がずれた。本の内容に移ろう。といっても読書感想文は苦手なタチなので下手な文になっているが、お許しいただきたい(保険をかけていく姿勢)
内容は題名の通り、火を使った料理が我々の祖先にどんな影響を与えたかや、さらに言えば料理がどのように我々を人間足らしめたかについてである。
個人的に面白かったのは、料理が我々の骨格や消化器官、脳の容積など多岐にわたってに大きい影響を与えているということだった。
例えば、 料理によって食べ物を柔らかくすることで、咀嚼に大幅に費やしていた時間を減らし、ほかの活動に時間を回せるようになったことである。
読み進めるうちに、いかに料理が人類への進化をもたらしたかがみえてきて楽しい。