この夏休み。
せっかく受験から解放されたのに、コロナで遠くに行くことが憚られる…。行きたいところや会いたい人がいっぱいなのに。
九月某日。 学校での集中講義があった。 前述のような気分の中、この夏休みで唯一遠くまで出かけられること、楽しみな講義であることに胸を高鳴らせていた。目的地は山陰海岸ジオパーク。 以下、道中のことを書き記していこうと思う。
近畿で最も新しい火山と言われる神鍋山。山自体には行かなかったが、露頭を見てきた。
…実は私、これが人生初露頭だったので、圧巻されるとともににやけてしまっていた。
色や質感は異なるが、どれもスコリアで成っているそう。 右上の比較的サラサラした層と、左下のごつごつした層は、スコリアのサイズがちがう。サイズはマグマの吹き出し方により変わる。(具体的な吹き出し方の違いを調べきれなかったので、わかり次第追記します…)
スコリアの水はけのよさの為に水はすぐに地下に流れ、クリンカーと呼ばれる溶岩層(水を通さない)の隙間を通り、下流で奇麗な水がわく。ここではその水を使い、ワサビやマスの生産も有名であるとか。ワサビは信州のイメージが強かったので、驚いた記憶。
また、ここの土壌は黒ボク土。黒ボク土は火山灰土と腐植土から成る土で、保水力がよく畑作向きの土だ。ただ黒ボク土は稲作ができるほどの保水力はないので、神鍋では稲作はできない。
神鍋では、この黒ボク土を使ってできた野菜を高原野菜として売り出していて、道の駅でも売ってるそう。(というのも残念ながらこの日、道の駅のレストランが閉まっていたので行かなかった…)
(続く)
読んでいただきありがとうございました。特に地学系、怪しい知識が多々あると思われます。 科学的におかしい部分があれば指摘していただけたら幸いです。